2018年10月30日火曜日

高尾山 #2 自然研究路4号路/神変山園地

カブトムシを餌に子供達が連れてこられたのは高尾山の登山道を浄心門から右に枝分かれした4号路を少し入った辺り。子供達の背後に斜面から伸びた2本の木が一致している。ここをそのまま進むとカブトロングとの決戦が撮られたみやま橋に出る。
ちなみに上のカットが紅葉が始まりかけた10月の撮影、下のショッカーのモニター二映るカブトロングのカットと対比した写真は桜が咲くには少し早い3月末撮影。カブトムシという夏のイメージのエピソードではあるが劇中ではすっかり葉の落ちた気ばかり目立つ。10月に撮った写真では本編のイメージより青々しているので恐らく本編撮影は3〜4月くらいに行われたのではないだろうか。
五朗の潜入したショッカースクールは奥深い山の中へ登っていく。
登ってくる階段は浄心門から4号路への分岐点。劇中、戦闘員の後方に見える白っぽい看板は2号路への分岐の看板。対比の写真にも写っているが茶色に塗られているため目立たない。
 隊列はそのまま右に曲がり神変山園地方向へ。現在このルートは側道の一つとして残ってはいるが綺麗に整備されておらず登山客はあまり通らない。カメラ位置はメインの登山道1号路にあり多くの登山客はここを通って山頂へ向かうことになる。
ショッカースクールの卒業試験として滝の殺害を指示するカブトロング。
ここは上記の登山道を登ってくるシーンからそのまま先に行った辺り。直立する戦闘員の後ろの切り株の痕跡が苔むして今も残る。
滝が縛られた木を見つけるのに苦労したが映像の流れ的、木の形状的にこれで間違い無いでしょう。
ライダーが登っていたと思しき木が先日の台風の影響か折れて倒れていた。
 このアングルも台風等で折れた枝の山で見通せず。
 このカットから神変山の真ん中を通る道で脇には当時と同じコンクリート製ベンチが残っている。
 上のベンチの場所から少し登るとライダーが乗っていた東屋があったのだが既に痕跡も無く、参道にいたボランティアガイドの方に伺ってもそこに東屋があったこそすら知る者はいなかった。ベンチのシーンで道の先にこの東屋が映り込んでいるので間違い無いと思うのだが…
 さらにその東屋から先に登った辺りに石碑らしきものが木立の中にあるのだがこれもガイドの方はご存知なかった。山頂にある十三州見晴台の碑に形状がよく似ているが関連があるのかも。
カブトロングを追ってきた少し開けた場所は神編山園地の頂上で木立の合間に先の東屋の屋根も確認出来る。
当時は植え込みが綺麗に刈り込まれていたが現在は特に手を入れたりはしていないようだ。
ライダーが振り向いた先には昭和37年に建てられた"林野庁殉職者慰霊碑"があるのだが、当時まだ建って10年も経っていなかったので綺麗に整備されていたのだろう。
カブトロングが倒れ正気を戻した子供達。
ここは先に整列させられていた場所と同じ。
神変山(しんぺんやま じんぺんやま):高尾山で多くの登山客が通る登山道1号路にある浄心門の脇の小さな山(丘)の事で浄心門脇の4号路の分岐と1号路の間にそこへ登る細い道がある。その頂きには昭和37年に建てられた林野庁殉職者慰霊碑がある。65話では高尾山の山中のシーンの大半がここで撮影されていた。高尾山は47年前とはいえ人気の観光スポットだった故、一般の通行人が少ないここが使われたのではないだろうか。上記したがこの慰霊碑周辺は当時こそベンチや東屋が設けられ公園のように綺麗に整備されていたが現在は通る人も少ない。今はもう無くなってしまった戦闘のシーンに映り込んでいた石碑や東屋の事は年配のボランティアガイドの方たちも存在すらご存知無かったほどである。

出典:第65話「怪人昆虫博士とショッカースクール」

2018年10月29日月曜日

京王高尾線片倉1号踏切 #2

本郷の乗り込んだ無人のバスが旋回を始める。
本郷が閉じ込められたバスの車窓から映る光景が踏切の前後だろうとは思っていたが特定しきれていなかったのであらためて検証してみた。

連続する送電鉄塔。
 国旗とトタンの小屋。
 折り重なった青い屋根に特徴のある民家。
 左端に赤い屋根の大きな建物。
列挙した目印を順に踏切近くで探したら青い屋根の民家が現存していた。(劇中とアングルが違います。)
背後には送電鉄塔も見える。
ただ70年代の航空写真ではこのお宅を劇中と同じ角度に見ながら曲がっていく道がない。
推測ではあるが踏切とこのお宅の間にあった空き地でバスを旋回させたのではないだろうか。現在住宅が立ち並んでしまったその空き地のあたりは周囲より少し高台になっていて、そこで旋回させれば劇中のように周囲をやや見下ろして見る事が出来たはずだ。
下の国土地理院の航空写真(該当地区を一部抜粋)は撮影後年の74年のものですでに空き地の周囲には家が立ち始めてしまっている。白丸が旋回させていたと思われる場所。赤丸が現存していた青い屋根の民家。その後ろにはサビが進行したのか劇中よりさらに赤くなったトタンの小屋、送電鉄塔も確認出来る。また、小屋の後方に見えていた国旗はその方向にある多摩少年院の物だと思われる(日本初に作られた少年院なので当時ももちろん存在する。)。
バスがいたであろう辺りの住宅の合間の細い路地で対比。かろうじて鉄塔が見えた。
 もう一つ目印とした赤い屋根は北側にある萬福寺という寺院の本堂(現在は赤くない)。対比の写真で木立の合間から似たような屋根が覗いているがこちらはさらにその先にある富士森体育館。
出典:第65話「怪人昆虫博士とショッカースクール」

2018年10月24日水曜日

高尾山 #4 エコーリフト

ライダーとかぶと虫に釣られて男に付いてきた子供達はリフトに乗る。
ここは高尾登山鉄道のエコーリフト。映像ではいずれも上り側が使用されている。
リフト乗り場の建屋や支柱など基本的な構造物は当時と変わっていないように見える。
戦闘員との乱戦シーンにもリフトが使用されている。
支柱にNo.が振られていて具体的な位置が解析出来た。最初に映る支柱はNo.5でその辺りから斜面の傾斜が変わっている。
No.6支柱が見えてきました。
次に脚が見えてきたのはNo.7。その足元の向こう側に斜面に斜めに溝が左右に走っているのが確認出来ます。
 現在ではその溝もほぼ埋まってしまっています。
ちょうどNo.7を通過するかしないかくらいの位置でリフトに乗ったカメラマンは後ろに回り込んだ演者に合わせ後ろ向きに振り返ります。
出典:第65話「怪人昆虫博士とショッカースクール」

高尾山 #3 みやま橋

カブトロングとの決戦はリフトから4号路にある吊り橋"みやま橋"に移る。
出典:第65話「怪人昆虫博士とショッカースクール」

高尾山 #1

「仮面ライダーとカブト虫をとろう!」という文句に誘われてバスに乗ってきた子供達が到着したのは高尾山だった。だが男はそこを「かぶと山」と呼ぶ。
バスが止まっていたのは高尾登山電鉄のケーブルカー清滝駅前のもみじ広場。普段、劇中に登場する地名は架空の物が使われる場合が多いが65話ではショッカースクールのある場所として高尾山が実名で登場する。
これはあくまでも推察だが71年秋から今も続く京王電鉄による"高尾山陣馬山スタンプハイク"などのキャンペーンが行われており登山者誘致を見込んだタイアップがあったのではないだろうか。
洗脳した子供を解放したバスを本郷が尾行する。
バスが登っていく細い道は高尾山の登山道の一つの1号路。都道に指定されているものの本来は車両侵入禁止の道。
潜入した五朗が持った発信器から行き先を高尾山と特定した本郷と藤兵衛は現地へ向かう。
二人がバイクで走る道は登山道へ向かう表参道。
カブトロングを倒し洗脳から解放された子供達。
バスが止まっているのは再びケーブルカーの駅前のもみじ広場。
出典:第65話「怪人昆虫博士とショッカースクール」
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