去る8月1日、2日に本郷猛を演じた藤岡弘、氏、一文字隼人を演じた佐々木剛氏の芸能生活50周年を記念し、ファン有志が主催した九州えびの高原、桜島ツアーが催された。えびの高原、桜島は言うまでも無くダブルライダー初競演の聖地である。
今回、主催の方から協力の要請があり、ロケ地ガイド役として私も参加してきた。といってもまたとないこの機会に一ファンとしての参加である。旅のしおりとして同所を解説するA3二つ折りのチラシを製作、配布させていただいた。
100名限定との事で日本各地から参加があったが東京から向かうスタッフが私だけだったこともあり参加ゲストのエスコートもさせていただいた。同じ飛行機に佐々木氏、大野剣友会の佐野房信氏、MCの
鈴木美潮さん、バイクスタントの大橋氏、滝和也役の千葉治郎氏と合流。仮面ライダー最終話でショッカーを壊滅し任務を終えた滝和也は羽田からFBI本部に帰還する…その滝和也と羽田空港で待ち合わせるなどそうそうできる経験ではない!佐野氏とは5年前のイベントでお話させていただいて以来であったがその際にロケ地の事を質問した私のことを覚えていてくださり、今回の移動の時間の合間にもいろいろと撮影時の話を聞かせていただくことが出来た。
福岡空港に集合しバス3台に分乗し一路えびの高原へ。バスには3組に分かれたゲスト陣が同乗して行ったのだが、藤岡氏と乗り合わせた際に私の作った資料を眺めながら当時を懐かしむ姿を生で見られただけでも胸熱な時間だった。佐々木氏には普段から氏のオフィシャルファンクラブ
弐剛会の会報誌に2号編ロケ地解説ページを連載させていただいています。コミケなどのイベント会場で会報誌の販売もされる場合もありますが興味ある方はぜひご入会を。
最初の訪問地でスノーマン戦のロケ地でありダブルライダー初競演の地、えびの高原の硫黄山では昨年10月に火山性微動が続くとして一時は立ち入り禁止となっていったので今回のツアーもどうなることかと危ぶんでいたが、今年5月には禁止解除になり晴れて訪れることが出来た。(私自身は過去4度、最後は昨年の立ち入り禁止になる直前にも来ている。)
YOMIURI ONLINEの
記事に掲載された藤岡氏、佐々木氏のツーショットは立ち居地を私のコーディネート(そんな大げさな話ではないが)で劇中でスノーマンを倒したダブルライダーが握手を交わす場所に立っていただいた。現地で咄嗟の事だったので自分の記憶だけが頼りだったがあながち間違っていなかった。帰って資料を見返して惜しむらくは映像と同じアングルにカメラ位置まで設定できたらよかったんですね。
その日はえびの高原から程近い霧島ホテルへ。シークレットゲストのアマゾンライダー/山本大介を演じた岡崎徹氏も登場した祝賀会も盛会に終わり明け方近くまで参加された皆さんや佐々木氏と飲み明かし、部屋に戻ろうと廊下に出ると朝風呂に向かう藤岡氏と遭遇。思わずそのまま後に続き一緒に温泉に浸かり酔いを醒ました。
眠い目を擦りながら2日目の目的地は桜島。行きのフェリーではお決まりの
やぶ金のうどんを朝食代わりに。寝過ごしてホテルの朝飯が食べれなかったのもありますが、毎回このフェリーに乗ると九州らしい軟らかいうどんを食べるのが必須となってます。
私的なこのツアーのハイライト、40話冒頭で登場する桜島地震観測所(実際は京都大学の桜島観測所)の見学!しかも劇中で研究所員役の剣友会の岡田氏と佐野氏が同行!なんと同所所長様の計らいで撮影に使われた室内も許可していただき見せていただいた。まさかのことで普段ロケ地検証に行く際に持っていく劇中キャプチャ資料を室内シーンだった事もあり作っておらず、これも自分の記憶だけを頼りに探す。
最後は41話ゴースター戦ロケ地の大正噴火慰霊の碑を見学。私の先導で溶岩と雑草の生えた荒地を見ながら炎天下の中、興奮する大人たち(笑)。下は20代から上は50代と親子ほどの幅広い参加者でしたがこの日は皆、童心に返り熱き昭和40年代の世界に思いを馳せることが出来たんではないでしょうか。
私は仮面ライダーのロケ地検証を始めてまだ6年ほどしか経っていませんが発表の場として始めたこのブログを通じていろんな方と知り合うことが出来、今回のロケ地ガイドに声をかけていただくに至ったと思います。このツアー参加は一つの成果であり、また今後につながるきっかけになったと思います。遅々として進まない拙ブログですが大まかな取材は仮面ライダー98話+映画2本終えていますので気長にお付き合いいただければと思います。(むしろ取材後に建物解体など状況の変化も発生し始めていますが…)
この記事を書いている8月15日現在、再び桜島も噴火の可能性ありということで避難準備の警報が出ました。メインの目的地2箇所が数ヶ月の間に立ち入り禁止となりながらも無事に訪問することが出来たのは主催のT氏をはじめ参加者全員の思いがあってのことではないでしょうか。極度の雨男の私が参加しているのに両日とも好天に恵まれたのも同じく。
お会いできた参加者の皆様、ゲストの皆様、主催のT氏、スタッフの有志の皆様お疲れ様でした。またこのような機会があればと切に願います。(来年は45周年だしロケ地オフ会とかでも企画しようかな。)
おまけ
放送話数順に紹介する拙ブログでは少し先の予定でしたがこちらが観測所内のシーン。現在は京大観測所は麓に移転していてここは普段は使われていないため観測設備もほとんど無く倉庫のように使われいた2階の一室である。劇中で木製だったサッシがアルミのものに変わっているが窓の前に当時外周を囲うように作られていた格子状の外装が見える事から同建物内だという事が判る。