2024年11月13日水曜日

旧向ヶ丘遊園

ナオキ達から「月見ヶ丘の林の中に怪人が現れた」と報告を受けた本郷は単身現地に向かう。
本郷が走ってくる坂道は当初向ヶ丘遊園内ではないかとの推察で確認してみたが傾斜とカーブの具合、擁壁の位置関係がどうにも一致せず、検索範囲を広げて探していたが長らく見つけられないでいた。今年6月にX(旧Twitter)で交流のある足立さんから同じアングルが西部警察第56話に使われていてロケ地は向ヶ丘遊園だとの情報を得た。直ぐに現地確認に飛びたかったが現在旧向ヶ丘遊園跡地に入るには同敷地内にある生田緑地ばら苑の年2回の一般公開時しか機会が無く、情報を得たのが春の開催が終わった直後だった。半年近く待って11月の一般公開初日に現地に行ってみると春先には確認していた左側の擁壁が撤去され道が拡張されている…。とはいえ坂の傾斜とカーブの具合は見事に一致していて映像の面影は感じる事が出来た。
ばら苑に向かう道すがらにあった旧向ヶ丘遊園のプール跡地が綺麗に整地されていたのでプール脇の道が登場する仮面ライダー第50話のアングルをアップデート。
12年ほど前に撮った同アングル。プールがあった場所には当時建設中だった藤子・F・不二雄ミュージアムの工事で出た残土が仮置きされていたと思われる。
出典:仮面ライダー 第83話「怪人イノカブトン 発狂ガスでライダーを倒せ」毎日放送/東映/石森プロ 1972年10月28日放送
同 第50話「怪人カメストーンの殺人オーロラ計画」毎日放送/東映/石森プロ 1972年3月11日放送

2024年8月8日木曜日

仮面ライダーV3ロケ地大画報vol.1

仮面ライダーV3ロケ地大画報vol.1ついに完成!8月10日(土)資料性博覧会、11日(日)コミックマーケット104にて頒布開始です。
入場方法等はそれぞれの公式サイトをご参照ください。




2024年6月30日日曜日

もうれつ大特訓!

仮面ライダー放送当時、雑誌メディアとして情報発信の軸となっていたテレビマガジンにおいて最終回目前の昭和48年1月号にて組まれた仮面ライダー超デラックス特集!のうちの一企画「もうれつ大特訓!仮面ライダー」。この7Pのうちの2Pでこの時期にしては色の濃いマスクのアトラク用スーツを使って人知れずトレーニングを積むライダーというコンセプトの撮り下ろしヴィジュアルがこの企画以外にほぼ見ないので興味を持ち調べてみた。鳥居や灯篭が写り込んでいる事からどこか神社の境内で撮影されているだろうことは明らかで、当初は本編撮影の合間にロケ先で撮影されたかと新1号編になってからの神社関連が絡むシーン、シーン自体が神社でなくともロケ先周辺に神社のありそうなのところを順に確認していったが見つからず。そもそもアトラク用スーツでのフォトセッションなので本編ロケ地という想定を忘れ、生田スタジオ、もしくは出版社のある音羽周辺の神社の可能性も、と予想し鳥居の際の灯篭、溶岩を用いたと思われる獅子山、文字か何かが刻まれた参道の階段手摺りという条件が揃う神社を探してみたがやはり見つからず…
時折思い出しては探していたのだが結果は変わらない日々が続いていた。そんな先日、サントリーホールで開催される菊池俊輔音楽祭にて藤岡弘、氏がステージで「レッツゴー!!ライダーキック」を披露されると知り会場に向かった。赤坂で地下鉄を降り10分ほどの道すがら、アメリカ大使館の裏、広くはないものの鬱蒼とした木々に石積みの擁壁、合間から覗くと灯篭が見え神社だと認識する。この辺りは起伏に富み通りからは見えなかったが境内に階段がある可能性も…などと考えつつその日は御大の歌う本物の主題歌を堪能した。翌日、早速画像検索してみるとやはり階段が存在、それっぽい溶岩の獅子山も存在する。ネットでは限界があったので確証を得るため現地に向かった…

二の鳥居。鳥居の際に生えたクヌギ、その奥には灯篭の笠も一致する。
荒々しい派手な獅子山の突起の一つ一つも間違いない
境内には付き物の灯篭はシンプルなデザインながら笠から台座までピタリ一致するものはそう多くはない。ただライダーが手刀を入れている木はこの時のライダーチョップが影響して倒れたのか、スチールから想定出来る距離感の場所には生えていなかった。
ライダーが手をかける鉄棒も境内の一部の広場にあるにはあったが年月を考えるとこの手の鉄製遊具は取り替えられていて然りだし実際に段差などに違いが見られる。設置場所においても当時と同じとは異なる可能性も拭えない。スチールにはフェンスらしきシルエットもあるので現在と同じ道路に面した辺りだろう。
東側参道の階段。肝はやはりこの参道階段の手すりだろう。残念ながら原本であるテレマガ48年1月号のオリジナルは所有しないので手元にあるDVD-BOXの特典だったテレビマガジンDVD-BOX増刊号では縮尺収録なので潰れて読み取れなかったが手すりの彫刻は八幡宮などで見かける左三つ巴紋だった。また階段の先に写り込んでいた太鼓橋の欄干も存在。
鳥居の先にある建物は近年立てられた山車の展示場
撮ってきた写真を確認していて気づいたがもう1枚灯篭の台座に足をかけ腕立て伏せするライダーというスチールも存在していた。またいずれ左三つ巴紋の入った御朱印を頂きに再訪した時にでも追加撮影してこよう。

赤坂氷川神社 東京都港区赤坂6-10-12
出典:テレビマガジン昭和48年1月号 講談社/毎日放送/東映/石森プロ 

2024年5月23日木曜日

中山峠

液体燃料を追っているはずのライダーだったが発信機が遠ざかっている事に気づきターンすると戦闘員が前を遮る。
峠道でショッカーを追うカットには遠方に蝦夷富士、羊蹄山が映し出される。このカットを撮っているのが中山峠の高台からだと思われる。以下の対比画像は以前にも紹介しているが現地初訪の2009年の時点では実際のカメラ位置が絞りきれず見通しの効く中山峠の道の駅から撮影していた。羊蹄山手前の稜線などからするとあながち間違ってはいないだろうとは思っていた。なお、ここにはスキー場がありゲレンデの上まで行けば更に近い画角で撮れるかもしれない。
国土地理院の航空写真(1976年10月5日撮影)より一部抜粋。右側のピンクの丸あたりがカメラ位置と思われる。現在の道の駅の南側が小高い山になっていてその中腹にあった中山峠ユースホステルに併設されたグランドだった。そこから西側にある羊蹄山を捉えている。国道に記した黒い線が戦闘員とライダーがバイクで走る辺り。
こちらは昭和40年ごろの中山峠のリーフレット。上の丸で囲んだ辺りに確認出来る建物の写真などが載っている。
掲載された周辺のマップがこちら。このマップ中央あたりにあるフィールド競技場で撮影されたのではないかと思われる。
それらを踏まえて現地で撮影、検証したのがこちら。生憎の雨で周囲の稜線がほぼ見えず…周囲の林が生い茂り晴れていても大して確認出来なかったかもしれない。またいつか晴れた日に現地を訪れたい…
出典:仮面ライダー 第23話「空飛ぶ怪人ムササビードル」毎日放送/東映/石森プロ 1971年9月4日放送




2024年4月12日金曜日

菅さくら公園前(仮面ライダー THE FIRST)

当ブログは基本的に1971〜72年に制作された「仮面ライダー」のロケ地を考察する内容だが例外的にこちらに触れてみよう。
1971年の仮面ライダーをリブートした2005年制作の「仮面ライダー THE FIRST」冒頭で本郷猛(黄川田雅哉*当時は将也)がバイクで走ってくる桜並木。ここは川崎市多摩区にある日本テレビ生田スタジオ近くの住宅地で住宅地で菅さくら公園横にある桜並木だが、この周辺は最寄りの日本テレビ制作のドラマなどの撮影を行なっているのは時折見かけるがTHE FIRSTの製作委員会には日本テレビは参画していない。このブログを見ている方なら地名を見て察していらっしゃると思うが日テレ生田スタジオはもちろん東映の生田スタジオ跡から近い。ここが冒頭のシーンに選定されたのは監督を務めた長石多可男氏なりの生田オマージュだったのではないだろうか。公開当時にインタビュー等でこのロケ地に触れた記事などをご存知の方はいらっしゃいませんか?
この坂を登るカットで左前方の木の間によみうりランドに隣接するヴェルディグラウンドの照明が確認出来る。
この道の先が日本テレビ生田スタジオがある。
このシーンに合わせて桜の開花時期に合わせて撮影したかったが数日遅れてしまった。
出典:仮面ライダーTHE FIRST 2005年11月5日公開 仮面ライダーTHE FIRST製作委員会

2024年4月7日日曜日

三本松陸橋東側交差点

本郷が消息不明のままなのを悟られぬよう偽装してガラオックスを誘い出そうとする藤兵衛たち
藤兵衛の車が走っていたのは八王子市鹿島、三本松陸橋の東側にある交差点。
隠れて監視する戦闘員がいたのは大塚公園南東側角の法面。現存する手前の排水路が確認出来る。
出典:仮面ライダー 第95話「怪人ガラオックスの空飛ぶ自動車!!」毎日放送/東映/石森プロ 1973年1月20日放送
情報内容の正確さを求める為に記事の差し替え、追記等を行う場合があります。

自己紹介

自分の写真
仮面ライダーの全てのロケ地を自分の目で見る旅の途中です。 当ブログは元の作品の権利、肖像権を侵害する物では無く、作品を120%楽しむ為の一つの手引きとして筆者の研究調査成果を提示するために一部"引用"として元映像を使用させていただきました。作品の権利は東映株式会社様にあります。