2019年11月17日日曜日

六甲有馬ロープウェイ #2

ロープウェイ内で人間態のアブゴメス(佐藤京一)が木原博士に扮した本郷に迫るシーンは六甲有馬ロープウェイの表六甲線の表六甲駅を出て直ぐ辺りで撮られている。傾斜の急な索道、背後に映る道路の擁壁は六甲天覧台から数十m進んだ辺りだろう。
カットが替わって滝と本物の木原博士が乗ったゴンドラが前から来るアングルは山並みから先とは進行方向が逆に乗りかえているのが分かる。
アブゴメスが正体を表す辺りで天狗岩〜表六甲駅間にある支柱を通過する。路線が廃止になってる今では同じアングルで見ることが不可能なので天狗岩駅側、180度逆からの撮影してみた。
あの有名な本郷がゴンドラから宙吊りになるシーンは六甲有馬ロープウェイの表六甲線、天狗岩駅から表六甲駅に向かう途中で撮られていた。現在は廃墟となっている天狗岩駅には本郷がぶら下がった物からは代替わりしているだろうが最後に就航していたであろう「あじさい号」が駐機したままになっている。

2019年11月16日土曜日

金慶洞

走っていく木原博士を乗せた車
この道は有馬ではなく稲城市若葉台の稲城台病院近くの道。京王電鉄若葉台工場の造成の際に区画整理がなされ現在と道の位置が異なる。
トンネルに差し掛かったところでショッカーに襲われてしまう。
この短いトンネルは有馬温泉の旅館、古泉閣へ続く金慶洞。トンネルを抜けた先が古泉閣になる。
車を降りるシーンでは壁面の日々から判断して先のトンネルに差し掛かるカットと車の進行方向が逆に入れ替わっているようだ。これは恐らく日の当たり方の問題だろう。

六甲有馬ロープウェイ #1

拉致されてロープウェイに乗せられる替え玉の木原博士
ここは有馬温泉と六甲山頂を結ぶ六甲有馬ロープウェイの有馬温泉駅(当時は有馬駅)。拉致されていく駅のシーンも撮影したかったが折しも紅葉シーズンの連休ということもあり通勤電車のような混雑ぶり。人混みで撮影を断念。
本物の木原博士を乗せた車が停まっているのは駅の脇の坂道。
 映像からも分かるようにかなりの急斜面で進行方向の先を登って六甲山頂まで行く事が出来るが現在は車止めがあり車両は侵入出来ない。訪れた時は台風で土砂崩れがあったようで通行止になっていた。
 当時は道からはっきり索道が見えたが現在はご覧のように木に遮られ見通すのが難しい。
切り替わって進んでくるゴンドラを捉えたカットは残念ながら2004年をもって廃線になってしまった表六甲線の六甲山頂駅(当時はカンツリー駅)から天狗岩駅間で、天狗岩駅から山頂駅側を捉えている。
ゴンドラ内のカットも映り込む遠景(西宮から芦屋辺りの埋め立て地)から六甲山頂ー天狗岩間だと思われる。
ゴンドラ内は現在運行中の裏六甲線で撮影してみた。人混みをかき分け乗客が下車した瞬間に撮影。

瑞宝寺公園

電子工学の権威、木原博士を狙って瑞宝寺公園に現れたアブゴメスだったが…
ホテルから博士が散歩に出ていた場所は有馬温泉の紅葉の名所、瑞宝寺公園。
「名木 瑞宝寺のもみぢ」と書かれた看板の前に立つアブゴメス。当時看板は山門近くに在ったそうで、後方に山門から続く参道の石垣が確認出来る。
現在も同様の看板があるが当時とは場所が異なる。
公園に腰掛けた博士に接触するアブゴメス。実は博士は本郷が変装した姿だった。
腰掛けていたあたりは面影はあるものの散策路が設けられたり何度か改修を受けているようで共通する点を見つけるのがなかなか難しい。
逆向きのアングルも同様
唯一、連れ去られる際に映るこのアングルのみ背後の木が一致した。置かれている上部が平らな石も散策路の為に少し動かされてはいるが近い場所に置かれている。
先日、関西在住の「此 処 に ス タ ジ オ が あ っ た 頃」の筆者HIDE男氏とここを訪れたのだが紅葉の名所だけに色づき始めた木々を目当てに写真を撮る観光客が多数訪れており、その中で二人で紅葉には目もくれずアングルを探して木の並びや置かれた庭石を凝視して写真を撮る様はかなり不審だったのではないだろうか。当日は貴重な時間を割いて早朝から終日ナビゲートしていただいたHIDE男氏と運転を担当していただいたTさんには改めてお礼申し上げます。

2019年11月15日金曜日

有馬温泉

木原博士を追って有馬温泉に現れたアブゴメス
有馬温泉街の玄関とも言える太閤橋から見るホテルの街並みと有馬川。
 木原博士が滞在していたホテルは筆者の確証はないが某サイトによると有馬グランドホテルとのこと。震災等により大幅なリニューアルを行ったとのことで一致するところを見出せず。ホテルを訪れるアブゴメス。ドア横のガラスブロックの壁が特徴的だが存在しないようだ。
 ロビーの位置も当時とは異なるとのことで現在のフロントからそれっぽく。当然見える光景も一致せず…

レストランリバーサイド

関西旅行に向かう藤兵衛たち
蓬莱峡近くでカーブの近い場所で撮影してみたが別の場所だったようである。
関西に向かう車中のライダーガールズたち
車窓から蓬莱峡が見えつつカーブする事から場所を特定、撮影してみたが木の育ち具合で蓬莱峡がよく見えず。場所的には合っていると思います。ちなみに冒頭のバスのカットも同じあたりで撮っています。
バスは看板にレストランリバーサイドと書かれたドライブインに立ち寄る。
ここはJR宝塚線の生瀬(なまぜ)駅近く、武庫川にかかる森興橋の袂にあったレストランが実名で登場している。店はライダーの撮影が合った1、2年後には閉店、道路の拡張などで敷地の区画自体が変わっていて当時店が在ったあたりは道路になってしまっている。
この場所は5年ほど前に特定したものの、なかなか現地まで行く事が出来なかった為に関西在住のロケ地ブロガーぱるぴろ氏に調査を依頼し確認していただいた事があった。当時の調査の経緯はこちらをご覧ください。ぱるぴろさん、ブログの更新が止まってしまったけど元気ですか?

2019年11月13日水曜日

芦有ドライブウェイ(芦有自動車道路)

キャシーの病室を狙撃してきたショッカーを追う本郷
山間の道を走るショッカーの車と本郷のバイク、進行方向左側が谷、右が山になっておりセンターラインは白の実線、後方には車が停められそうなスペースも確認出来る。これらの条件でロケ地の有馬周辺で探してみると…
国土地理院の1975年撮影の航空写真で条件が一致する場所がこちら。芦有ドライブウェイ(芦有自動車道路)の有馬側ゲートから500mほど走った辺り。S字カーブの具合や後方の空き地、現在のストリートビューで確認すると僅かに映り込む空き地前にある低い擁壁の形状も一致する。
カメラ位置は進行方向の先にある金仙寺湖展望台(航空写真中央下辺りの三角の空き地)の少し手前に人が立てそうな木の生えてないスペースもある。ここであれば劇中同様の角度で撮れそうである。
芦有ドライブウェイは自動車専用道路で徒歩でウロウロする訳にはいかないが途中を六甲全山縦走路という人気のあるトレッキングコースも抜けているので写真撮るぐらいは出来るだろうと金泉寺湖展望台へ向かう。そこであれば車道まで出ずとも近似値が撮れるのではないかと淡い期待を抱いて撮影した写真がこちら。
木が育って全く見えませんでした…ここからでは道路の存在すら確認出来ず、冬場の落葉シーズンでも難しそうです。
諦めきれず帰り道に後部座席から無理やり撮影してみました。カーブの具合は伝わるんじゃないかと思いますがいかがでしょうか…
このカットの後、変身してアブゴメスとの初戦は特定出来ていないが現地で調達したと思われるショッカーの車が映っているのでこれも有馬周辺で撮ったと仮定して探してみると怪しいのはここ。蓬莱峡の近く、県道82号大沢西宮線の途中でDoCoMo船坂無線中継所へ向かう細い道で1975年の航空写真で舗装され周囲もしっかりも造成されているがライダー撮影の72年ごろはまだ未舗装だったのでは?と仮定すると雰囲気が近いような…今回は現地を確認出来なかったので次回はここも見て来ようと思います。

春日外科病院

アブゴメスに襲われたキャシーは病院に運ばれた。
この運ばれた病院は新神戸駅近くにあった春日外科病院。現在は跡地にマンションが建ち存在しない。
 ショッカーに狙撃される病室
実際に春日病院の病室が使われていて窓の先にJR新神戸駅、旧神戸市立中央市民病院の建物が確認出来る。
最初にクローズアップされる窓は建物南側だが狙撃された窓は北側を向いている。
本郷の頭の左側に見えていた新神戸駅のペントハウス部分がこの建物。恐らく現在では病院跡地のマンションからでは見通せないので駅の近くまで寄って撮影。
この撮影時にはこのシーンに登場している本郷、滝の他にライダーの衣装でも慰問が行われていて病床の子供とを写る写真なども存在している。


さんちかタウン #2

アブゴメスを目撃してしまったキャシーが襲われてしまう。
ここもジョージのカットと同じさんちかタウンの一部だと思われる。
2、3箇所候補があったが絞りきれずなんとなく劇中に当てはめて撮ってみた。
アブゴメスが走ってくる通りは天井の梁が見えているが地下街のほとんどは梁を覆う形で天井が吊るされるので確認出来なかった。
 本郷が走ってくる通りにはガラス戸の付いたショーケースが。
 本郷が走ってきた通りの先にはシャッターが下りているのが分かる。

さんちかタウン

ジョージが港から男を追ってきた場所は三宮の地下街、通称さんちか(当時はさんちかタウン)。
二人が降りてくる階段は神戸交通センタービルから降りたさんちか広場。震災で交通センタービルは被災したがこの階段を含む低層階は被害が少なかった為、上層階のみ立て直しで済んだ。基本地下街は地震に強いとされるがあの大災害を経てそのまま現存しているのを見ると感動する。
ジョージの背後には当時さんちかと神戸市役所までの間に存在した動く歩道が確認出来る。
動く歩道は80年代には撤去されたようだが壁面の広告用のショーケースに面影が残る。
男を見失うジョージ
階段は現在のA7。現在はみずほ銀行の入っている場所は全身の富士銀行の旧ロゴが確認出来る。
ジョージが横切る飲食店には福寿園と言う看板が見えるが、これは現在地下の別の場所にあるお茶の福寿園と同一のものかは不明。

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自己紹介

自分の写真
仮面ライダーの全てのロケ地を自分の目で見る旅の途中です。 当ブログは元の作品の権利、肖像権を侵害する物では無く、作品を120%楽しむ為の一つの手引きとして筆者の研究調査成果を提示するために一部"引用"として元映像を使用させていただきました。作品の権利は東映株式会社様にあります。