2016年7月17日日曜日

中野刑務所(旧豊多摩刑務所)跡

キノコモルグに改造される無期懲役囚「13号」が収監されている”東京刑務所”
ここは以前の記事で府中刑務所だろうと推測していたがかつて中野区にあった中野刑務所(旧豊多摩刑務所)の正門だったことが判った。
昭和58年まで刑務所として使用されていたここは現在は法務省矯正研修所東京支所、中野水再生センター、平和の森公園に分割され使われていて正門にあたるここは法務省の敷地にあたり、当時の門、半分以下に切断されているが外壁の一部がそのまま残されている。生憎見学出来なかったが敷地内には豊多摩刑務所時代の煉瓦造りの表門も残っている。これは一様に新しい建物を建てる際には全て取り壊されてしまうケースが多いなか施設の歴史的価値のためか保存されているのは嬉しい限りである。

当時の外壁が切断された状態で残る。
 道路に面して門、鉄の格子扉がそのまま残る。ポストも同じ位置に健在。
 豊多摩刑務所時代の表門。敷地の外からも辛うじて確認出来る。
 表門の裏側。私の立ち位置は当時は”塀の中”ということになる。
平和の森公園のマップ。この敷地が刑務所だった場所。
公園の銘板が埋められた壁はもしかしたら当時の煉瓦を使用しているのかも。
Wikipediaより。24話冒頭のカットの塀の中に見きれていた塔を有する本館棟と左側は現存する表門。
戦前には大杉栄、小林多喜二ら、戦後米軍より返還された後は藤本敏夫など60年代安保や学生運動に参加していた時の政府に政治犯、思想犯とされた者たちが収監されていた。昭和36年には看守を殺害した脱獄事件があった事実も「13号」が脱獄する刑務所のイメージにはピッタリ。当初、本エピソードの為に撮り下ろしたと考えるなら生田スタジオからの距離的な利便性で府中刑務所と考えていたが実際は何か別の刑事ドラマか何かの映像の流用だったかもしれないが府中刑務所といえば撮影の3年前にはあの3億円事件も起きているので外観とはいえドラマの撮影許可は降りなかったのかもしれない。

2016年7月3日日曜日

東京国際空港旧到着ターミナル

メキシコからショッカーの幹部を追って来たFBIのエージェントと待ち合わせる滝。
滝和也演じる千葉治郎氏本人の愛車だったと言われている濃紺のジープがやってきたのは成田空港開港前当時の東京唯一の空の玄関、東京国際空港(羽田空港)の旧到着ターミナル。現在は国内線国際線が分けられどちらも新しいターミナルが完成し運用が始まっているし、旧ターミナルは既に解体済みなので場所の特定やその場の撮影などは難しくなるのでは…と、この一連の取材を始めた当初、国際線ターミナルの工事が佳境だったこともありほぼ諦めていた。実際、初期の投稿で工事中の新ターミナルの写真をアップし先延ばしにしていた。数年前に新ターミナルが完成し、私用で空港を利用するたびに旧ターミナル付近を見ていたが詳細な位置を新旧の航空写真で対比しつつ実際に現場を見てみるとどうも旧ターミナル前付近の道路のみ手付かずで残っていることに気づいた。しかし、そこは旧ターミナル解体跡に作られた新滑走路の工事のための現場事務所やら作業員用駐車場に利用されていて部外者が立ち入るには難しそうではあった。皆様周知のように今年は仮面ライダー放送開始45周年、本日7月3日は2号登場からも45周年ということもあり駄目元で現地に行ってみると柵も立ち入り禁止表示も無かったので難なく撮影。工事区画にはガードマンもいましたが工事車両の誘導をしていただけだった。(日曜だったから?)

何と黄色に塗られた道路縁石が現存している。おかげで位置が割り出しやすかった。
到着ターミナルがあった辺りからは柵があり空港敷地となる。
71年当時と同一の物かは判らないが車道向こう側のフェンスも残っている。
現在の写真には走り去るジープと同じ方向に新国際線ターミナルがある。
今回の痕跡の残り方はロケ地巡りでも稀有な例で、当時のまま現存しているのでもなくまったく建て替わっているのでもなく僅かながら残る当時の痕跡がある意味”遺構探索”に近いかもしれない。

仮面ライダー2号誕生45周年

本日7月3日は一文字隼人/仮面ライダー2号がテレビに登場してから45年。今年3月にその初変身シーンのロケ地を解析し現地を訪れたものの工事中で立ち入れず撮影断念。先月、工事の続いていた都市計画道路の一部が開通し工事が落ち着いていたので合間を縫って45周年当日の今日、再訪してきました。(場所に関しては先の記事を参照ください。)
ほとんど削られて道路になってしまうかと思っていましたがなんとなく当時の斜面の雰囲気は残っているようです。特に一文字の変身シーンの背後の土手は植物が植えられてこそいますが斜面が土のまま残っているのが嬉しい。稲城市にはガンダムのメカデザイナー大河原邦男氏が市民なのにかこつけて市のキャラクターをデザインさせたり駅前にガンダムの立像を建てたりする実績があるので、是非この場所にライダー初変身の碑を建ててもらいたい。
情報内容の正確さを求める為に記事の差し替え、追記等を行う場合があります。

自己紹介

自分の写真
仮面ライダーの全てのロケ地を自分の目で見る旅の途中です。 当ブログは元の作品の権利、肖像権を侵害する物では無く、作品を120%楽しむ為の一つの手引きとして筆者の研究調査成果を提示するために一部"引用"として元映像を使用させていただきました。作品の権利は東映株式会社様にあります。