2022年12月7日水曜日

井の頭恩賜公園 #2

バラランガ戦の弁天橋でのシーン以降は吉祥寺通りからの入り口旅荘和歌水の前辺りから始まる。後方に見える階段は2011年撮影のストリートビューではまだ当時のままだったが現在は新しい物に作り変わっている。和歌水が2022年10月に廃業したという情報を知り以前に撮っていながらブログにこの一連を掲載していなかったのを思い出した。
近年、枯れてしまったと思われる木も多いようで切り株だけ残っていたり倒木で根から撤去されてしまったりしている。


滝と戦闘員のシーンは野外ステージの西側、3号トイレの前辺りだと思われる。当時のトイレの意匠を確認したかったが今に至るに写真等が見つかっていない。何かご存知の方がいればご教示ください。

出典:仮面ライダー 第75話「毒花怪人バラランガ 恐怖の家の秘密」毎日放送/東映 1972年9月2日放送

2022年12月4日日曜日

天城東急ホテル(現:ホテルハーヴェスト天城高原)

少年ライダー隊一行が向かった先は天城東急ホテル
天城東急ホテルは伊豆観光開発が一帯の別荘分譲を主体としたリゾート地開発により1962年に開業したホテルで69年に東急の参加となり、天城高原ファミリーパークというレジャー施設の一角にあった。隣接する温室「ベゴニアガーデン」を売りにしておりそちらも劇中に登場する。
現在もリニューアルされてホテルハーヴェスト天城高原として存在するも当時の建物やベゴニアガーデンは残っておらず、駐車場の配置などにだけ往時のイメージが残る。

遠笠山から見下ろすホテル全景。なんとか木々の隙間から同じアングルを狙ってみたが成長した木により遮られてしまう結果に。
ホテルに到着する本郷たち
バイクの左側に見える植え込みの石垣は撤去され全面駐車場になっていた。
現在とはホテルの建つ位置が異なり、当時の場所は芝生の庭になっている。
遠笠山を望む少年ライダー隊
出典:仮面ライダー 第86話「怪人ワシガマキリの人間狩り」毎日放送/東映 1972年11月18日放送

45周年の際に講談社より刊行された「本郷猛/仮面ライダー1号」の表4に使用された藤岡氏のスチールは衣装からこのホテルの前で撮ったものだろう。足元左側の縁石は当時と同じものと思われる。現在は成長した木で遮られるが後方に遠笠山の稜線も確認出来る。
スチール:「本郷猛/仮面ライダー1号」講談社Mook 2016年刊行 表4より

天城高原の廃道 #2

桜井親子の乗ったバスは東急ホテルへ向かう
タイアップのホテルの名称が入ったバスが走ってたのは冒頭のと同じ別荘分譲地跡の道。坂を50mほど降った先が冒頭のロケ地。バスの後方に見えるお椀型の山はこのロケ地特定のヒントとなった矢筈山(別名ゲンコツ山)。
不審な煙に包まれてしまうバス
煙はワシガマキリによる人間狩りだった
出典:仮面ライダー 第86話「怪人ワシガマキリの人間狩り」毎日放送/東映 1972年11月18日放送

大室山山頂

少年ライダー隊一行は伊豆の大室山山頂に訪れる。
一行が乗っていた大室山山頂へ登るリフト。劇中では山の斜面でカメラを構えているようだが流石にそれは叶わず下りの座席から撮影。眼下に見えているのはゴールド川奈カントリークラブ。右端に僅かに伊豆シャボテン公園へのアプローチの道が確認出来る。
山頂で弁当を広げる一行
このアングルには映っていないがコイン投入式の望遠鏡は位置が異なるが現在も設置されている。


大室山山頂で望遠鏡を覗く桜井親子
息子の圭太が山の名前を尋ねると父の大作は「遠笠山(天城山)だ」と応えるが実際は覗いている方向とは反対方向に存在する。
圭太が見ていたのは光景は伊豆シャボテン公園だった。上から見て対比すると50年の変化がよく分かる。当時からそのまま残っている施設も少なくない。
怪しい影を見たと訴える圭太

圭太の言葉が気になっている本郷
出典:仮面ライダー 第86話「怪人ワシカマギリの人間狩り」毎日放送/東映 1972年11月18日


2022年12月3日土曜日

天城高原の廃道

伊豆へドライブにやってきた少年ライダー隊の一行。大室山に向けて高原を走り抜ける。
一行が走っていたのは本エピソードのタイアップとなる天城東急ホテル(現:天城東急リゾート)近くの別荘地。昭和36年から始まった別荘開発の一角だったが撮影に使われたこの道付近は道が整備されたまま分譲されずに放棄されている。冒頭の道の先は数十m行くと道が途切れたままになっている為、ほぼ廃道のような状態。数年前に区画整理されていた一部を近年のキャンプブームに乗ってキャンプサイトに利用したようだが台風被害に逢い取材時は閉鎖していた。
出典:仮面ライダー第86話「怪人ワシガマキリの人間狩り」毎日放送/東映 1972年11月18日放送


2022年11月27日日曜日

シーサイドホテル ニュー城ヶ崎

伊豆海洋公園にあったシーサイドホテル ニュー城ヶ崎のリーフレット。写っている車の車種からすると昭和40年代前半の印刷だろうか。建物は現存しているがホテルとしては既に営業を終えている。
このリーフレットを見ると伊豆シャボテン公園の系列だったようで仮面ライダーではホテルの建物自体が撮影に使われる事は無かったが第22話を皮切りに伊豆海洋公園の敷地が使われるたびに映り込む事があった。リーフレットには第22話で使われたプールの写真なども掲載されている。


ロケ地を調べる資料としてタイアップなどで使われた施設のリーフレットや絵葉書などの紙物資料を収集しているのでブログにて順に紹介していこうと思う。

2022年11月22日火曜日

都営諏訪団地〜永山団地

殺人スモッグの実験を実行するウツボガメス
最初に映し出されるのは都営諏訪団地4-1-1、手前の棟は4-1-2。2020年、残念ながら築50年を迎える前に既に解体されてしまった。対比の画像は解体直前の2020年3月の撮影。小田急多摩線に並走する形で走る京王相模原線も開通、さらにマンションが建ってしまい劇中アングルと同じカメラ位置とはいかなかったが今では見られなくなってしまった貴重な姿だろう。
戦闘員が潜んでいるのは現在は小田急多摩線の軌道上となっている辺りだろう。
都市ガスの配管から送り込まれたスモッグで次々に苦しむ人たち
目まぐるしくインサートされる団地は先の諏訪団地の隣の永山団地。棟番号が確認出来る4−2−25棟、その奥は4−2−5号棟。
次に映るのは4-2-23号棟。先のカットと同じカメラ位置から別の方向を向いて撮っている。
出典:仮面ライダー 第85話「ヘドロ怪人 恐怖の殺人スモッグ」毎日放送/東映 1972年11月11日放送

2022年11月16日水曜日

伊豆レクセンター 天城ハウス

警察に追われ仲間の車まで来たギャングだったが…
ギャングの車が停められていた場所は都市郊外研究所の外観として使われた伊豆レクセンター天城ハウスへのアプローチ。建物は現存しないがかろうじて当時の街灯の支柱が傾いた状態で残っていた。
岡崎を訪ねて都市郊外研究所にやって来た本郷
建物は解体され更地に。写真を撮っていると時折鹿が優雅に横切っていく。
この建物は熱川で今も営業している熱川ハイツの系列の宿泊施設で80年代には既に建物は解体されている。怪奇大作戦第18話にも使用されているが、そちらは昼間の映像なので周辺がもう少し確認する事が出来る。怪奇〜では熱川ハイツも登場する。
第86話でタイアップで登場する天城東急ホテル(現:東急ハーヴェストクラブ天城高原)に近い事から選ばれたのではないだろうか。
出典:仮面ライダー 第85話「ヘドロ怪人 恐怖の殺人スモッグ」毎日放送/東映 1972年11月11日放送

2022年10月16日日曜日

川苔林道

「娘さんよく聞けよ 山男にゃ惚れるなよ」
林道で山頂を目指す田所兄弟

二人が歩いていたのは奥多摩の氷川にある川苔林道。本来は林業用の細い林道だが、途中に落差40mの名瀑"百尋ノ滝"を見る事が出来る人気のトレッキングコースがある。

林道に沿って流れる川に掛かる”竜王橋"を渡る。
弟のまさるを励ます兄の大助
背後の岩の模様を見つけ一致させているが草に覆われてよく分かりませんね...
林道を外れ沢を渡る兄弟
背後に確認出来る橋は先に渡っていた竜王橋ではなく更に上流の細倉橋。ここから滝に向かう登山道へ分岐する。二人が登っていた巨石は変わらずそこにあるが掛けられた小さな橋は現在は無くなっていた。ヒトデ型の足跡を見つける沢にかかった木の橋も恐らくこの辺りにあったのではないかと推察される。
第18話は今まで全編丹沢の水無川で撮影されたと思い込んでいたが、冒頭の林道のシーンは全く別のこの川苔林道で撮られていた事を新たに発見した。
思えば10年以上前にこの冒頭の橋を探して水無川沿いの林道や支流を調べていたものの具体的な場所を見つけられず曖昧にしたままだったが、先日別のロケ地を探して氷川周辺を検索していて偶然この橋にたどり着いた。が、関東へ甚大な被害をもたらした2019年の台風19号で林道の一部が崩落、修復のため通行止めになったままだったのが今年の7月にやっと通行再開になったと知り現地に検証に行ってきた次第である。一応、車両の通行は出来るものの極めて道が細く、加えて傾斜のキツい林道を1、2kmほど登る必要があるので小さめの車を借りて橋に到達。当日の天気は曇りの予報だったが現地に近づくにつれ小雨が降り始めどんよりした空になってしまったが当時の梅雨時(制作No.からすると71年6月頃)に撮影された映像に似た雰囲気の写真が撮れたのではないかと自他ともに認める雨男の自分を慰めている。

林道へは奥多摩駅から日原方面へ向かう日原街道の川乗橋バス停脇にあるこのゲートから入る。チェーンが掛かっているが鍵は無いのでゲートを開けて林道へ。
竜王橋の銘板。橋は当時のままと思われるが擬木の手摺が設けられていた。
こちらもコンクリート擬木の手摺が追加されていた細倉橋の左岸側の銘板。橋を割った先の右岸側から登山道へ入る事が出来る。
川苔山周辺の案内図。この中にはまだ見つけられていないライダーロケ地が埋もれている可能性も…
登山道に幾つかある木の橋。ヒトデ型の足跡をスプレーしたくなる衝動に駆られる。
林道側から見たゲート。登山者は脇から通行する事が出来るが車やバイク、自転車で通る場合はここを開閉する。もちろん開けたら閉めて再度チェーンを掛ける事を忘れずに。
この林道は6、70年代には他作品にも使われていた可能性がある。それらの具体的検証に期待をしている。
出典:仮面ライダー 第18話「化石怪人ヒトデンジャー」毎日放送/東映 1971年7月31日放送
情報内容の正確さを求める為に記事の差し替え、追記等を行う場合があります。

自己紹介

自分の写真
仮面ライダーの全てのロケ地を自分の目で見る旅の途中です。 当ブログは元の作品の権利、肖像権を侵害する物では無く、作品を120%楽しむ為の一つの手引きとして筆者の研究調査成果を提示するために一部"引用"として元映像を使用させていただきました。作品の権利は東映株式会社様にあります。