2019年5月27日月曜日

並川博士邸

プラノドンに操られたエミの仕業により警察に逮捕された一文字だったが、FBI捜査員である滝の警察への働きかけにより釈放されることとなった。
警察幹部と滝が訪れていた並川博士の邸宅外観はプラノドン初戦が撮られた元町公園プールの近くにあった政治家、藤山愛一郎邸が使われている。現在は別の一般住宅になっている。
 エミの後方、道路境界から少し敷地に入った位置にある電柱が往時を偲ばせる。
 滝の背後に見えるコンクリート塀が残っていた。当時は映像を見ると表面を削る、いわゆるビシャン仕上げと呼ばれる意匠だったが現在はモルタルで押えた表面を櫛で引く櫛引仕上げにリフォームされている。隣家側の裏面は当時のままビシャン仕上げのままだった。
塀の向こうの敷地は当時からお寺なのだが70年代に建て替わっていて撮影時は更地だったか仮設の時期だったようで映像では車が駐車しているのが見える。その先には米軍の施設だった瓦屋根の大きな建物が確認出来るのも当時の住宅地図通り(手元にその地図のコピーがあるが個人名や電話番号まで記載されているので掲載は自粛します。)。余談だがその米軍施設は現在モルモン教のチャーチで、信者である女優の不倫相手との逢瀬の現場として知られている。
大正時期に流行ったような和洋折衷の意匠を持つ邸宅で、当初元町界隈にあった外人住宅の一つかと思われたが映像から読み取れる情報を元に航空写真と住宅地図を調べた結果恐らくここだろうという結論を得た。
古い住宅地図の記載では「藤山愛一郎」との記載があるが一般的には港区白金の現在のシェラトン都ホテル東京が建つ敷地にあった邸宅が愛一郎の自宅だとされるので同姓同名の別人というのも考えられなくはない。(そちらの白金の邸宅は拙ブログで取り上げるのは少し先になるが75話でも使用されている。)
ただ、愛一郎は衆議院議員時代は神奈川1区から出馬しており、その為の別邸だったのでは?と推察している。
外観の写真など何かしらの特定を裏付ける資料を引き続き探したいと思います。

資料提供に加え特定に至るまで多くのご意見を頂戴し多大なるご協力をいただいたコロンボさんには感謝申し上げます。

2019年5月5日日曜日

環八通り

「日本本土を縦断している幹線道路はいたる所で原因不明の陥没を起こし交通は大混乱を起こしています。」
地獄サンダーの人工蟻地獄により国内の交通が麻痺した事を伝えるニュース映像は何かの報道映像か他作品から流用したと思われる映像が2カット映る。
片側4車線の広い道路で中央には高速か何かの橋脚、反対は緑が生い茂っているように見える。
ここは環八東名入口の交差点に架かる歩道橋から西側、東京IC上り出口付近を捉えた映像だと思われる。橋脚はのちに補強工事でひと回り太くなり一部に旋回用道路の位置が現在と異なるようだ。画面右側の緑は砧公園のもの。劇中のカメラ位置だとのちに出来た案内標識で見通せない為少し南側にずれて撮影した。
2カット目は片側3車線が渋滞し奥には歩道橋が確認出来る。対比で添付したキャプチャ画像だと分かり難いがBlu-ray映像だと歩道橋の傍に「日産教習所」の看板が確認出来る。これは世田谷区岡本にある現在の「東京日産ドライビングカレッジ」の物だろう。撮影された場所は先のカットの場所から南に5、600mほど離れた瀬田交差点から北向きに環八通りを捉えたものだと思われる。教習所の看板は現在マクドナルドとハウジングセンターになっていた。
この2カットは長らく特定出来ないでいたがオフ会の際に参加者に相談したところいともたやすく解析してくれた。ご助言いただいたなびすこさん、ブログ「ロケ地街案内」のモリリンさん他、オフ会参加者の皆様どうもありがとうございました。

情報内容の正確さを求める為に記事の差し替え、追記等を行う場合があります。

自己紹介

自分の写真
仮面ライダーの全てのロケ地を自分の目で見る旅の途中です。 当ブログは元の作品の権利、肖像権を侵害する物では無く、作品を120%楽しむ為の一つの手引きとして筆者の研究調査成果を提示するために一部"引用"として元映像を使用させていただきました。作品の権利は東映株式会社様にあります。