シルバーウィークにふらりと和歌山県へ。ここは5年ほど前にも一度行ったことがありますが
ライダー72話、73話のロケ地である瀞峡、熊野大社、ホテル浦島、太地町と直線で20kmほどの範囲にわたって何箇所かロケ地があるんですが、この地域は平成23年8月の台風12号で甚大な被害を受けたのもニュースなどで大きく取り上げられていたのも記憶に新しいかと思います。
熊野大社本殿が裏山の土砂崩れで埋もれたり、熊野川沿いの国道が寸断されるなどロケ地だった場所も被害を受けていたので次に行くのは少し先になるかなと思っていたところ、シルバーウィーク前になり那智勝浦新宮道路と奥瀞道路が開通し三重県側からのアクセスがよくなったというニュースを知り早速向かった次第です。ところが…
73話シオマネキング戦などが撮影された太地町の鷲ノ巣崎遊歩道が老朽化と落石の恐れありということで立ち入り禁止になっているらしいとの事は行く前に知っていたんですが現地に行ってみると何やら警官がウロウロしていたり人だかりが出来ていたり、前回来た時とは様子が違いました。
そうなんです。太地町といえば捕鯨で有名な町で昨年からその反捕鯨団体のシーシェパードが大挙して押し寄せ漁師たちに狼藉を働いているという問題を抱えた町なんです。
しかも肝心のロケのあった鷲ノ巣崎遊歩道はイルカの追い込み漁の追い込みに使われる入り江の真横なんです。あわよくば柵を越えて写真を、という甘い考えも事の次第を理解した瞬間に無理だと判りました。
立ち入り禁止の遊歩道入り口。
下の写真左側がロケ地。写真で判りにくいですがこの入り江に数十頭のイルカがいました。水族館で見たことあるような密度とは違います。
岸には報道陣も何組か来ています。
ああ、ロケ地はすぐ目の前なのに…(泣)
シーシェパード対策なので英語表記の看板が目立ちます。
帰宅してから知ったんですがこの入り江が漁の追い込みに使われている事、9月はイルカ追い込み漁の最盛期でシーシェパードもその時期に合わせて来日するという事。しかも私が訪れた前日が日本動物園水族館協会が加盟する水族館に対してこの漁で捕獲されたイルカの入手を禁止して以降初めての水揚げで200頭ほどのイルカが水揚げされた翌日で報道陣も来てる訳ですよね。大きな一眼レフを持ってる人がいると警官が寄ってきて職質を受けていました。まさかライダーのロケ地巡りをシーシェパードに妨害されるとは思いもよりませんでした。次回はイルカ漁の時期を外して再訪したいと思います。