捕まった滝と藤兵衛は一文字のいる山中に連れてこられた。
二人が連れてこられたのは多摩区菅馬場3丁目の造成地。後方に映るのは寺尾台団地。背後には神社(?)のような建物が見えるが現在は存在しない。
ここからのドクダリアン決戦のシークエンスは切り立った崖に囲まれた造成地で場所の解明が難しいが一つだけこの場所を示す思わぬ落し物がある。
このカットの赤丸内の円錐の物体、これは帰ってきたウルトラマン第29話「次朗くん怪獣に乗る」に登場する無人宇宙ステーションNo.5のセットなのだ。下の郷と南がステーションNo.5を発見したシーンではセットと寺尾台団地の位置関係が覗われる。左上の赤丸内が先のカットで映っていた神社(?)の屋根と思われる。
下は寺尾台団地を走行中のマットビハイクルから見た造成地の方向。上の比較写真にも写る団地手前の道からなので丁度真逆に見ている事になる。赤丸が神社。白丸はステーションNo.5のセットがある方向。
撮影から3年後の昭和49年撮影の同所の航空写真。恐らく撮影時より造成が進んだと思われ具体的に判り難いが赤丸が滝が連行されるシーンの神社のあった辺り。この写真では既にそれらしき建物が無いように見える。その左の3棟の青い屋根は帰マン29話にも映る工事事務所のプレハブと思われる。白丸の辺りがステーションNo.5のセットがあったドクダリアン決戦のロケが行なわれたエリアだと推察される。
現在の同所。白丸赤丸は上記と同じ場所。
ウルトラ関連のロケ地を紹介するサイト等ではここを周辺にあった東宝生田オープン撮影所(ウルトラマン第7話「バラージの青い石」にも流用された映画「奇巌城の冒険」のセット等で有名)の一部とされる記載も見られましたがこの区画は60年代前半の航空写真ではまだ雑木林だった事、地面や崖の法面が掘削されて間もないように草の生え方が少ない事などから後年に宅地開発で造成された区画ではないかと思います。その雑木林も含め生田オープンだったのかもしれませんが。ウルトラファイトあたりでは生田オープンのくくりも無くこの菅馬場3丁目一帯を使っているようにも見受けられます。いずれにしろ確証が無くあくまでも私の推測ですので何か情報をお持ちの方がいらっしゃればコメント頂けると幸いです。
同所では雑誌社の撮影会も行なわれたようで、特写でもウルトラ(セットだけど)とライダーのコラボのような写真も残っています。
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