先日発売となった「仮面ライダー1971~1984 秘蔵写真と初公開資料で蘇る昭和ライダー10人」は平山亨先生の名義で出される出版物としては恐らく最後になるかと思われますがそれに見合う資料満載で、昭和ライダーを研究する上では外せない名著となったとのではないでしょうか。
ロケ地マニアとしては掲載資料の中でも旧1号編に助監としてつかれていた梅田氏の所有していた台本の書き込みや撮影スケジュール表等の記述を汲まなく検証して行きたいと思います。
幸運にも3年前のイベント「仮面ライダー40周年記念 ライダー大集合!」の際にその現物を僅かながら拝見させていただく機会に恵まれ、1話台本の書き込みからスナックアミーゴの場所にたどり着くことが出来ました。
掲載資料の1話撮影スケジュール表によるとルリ子の通う城北大学、スナックアミーゴの撮影が同日でそれらが梅が丘、明大前周辺だったと記載があり、今まで判明できないでいたルリ子の下校シーンも同じく梅ヶ丘だった事が確定した。道の勾配などから同じような住宅地ある生田スタジオ近くでは?といった私の仮説も否定された訳だ。
城北大学の撮影のあった明大前の日本学園中高等部周辺にも雰囲気の似た坂道があったので検証してみたがどこも一致せず、範囲を順番に梅ヶ丘方面へと言う事になったのだが日本学園から駅までの間にはそこまでの勾配と幅員を持った坂が存在しない。
で、そこから検証範囲を広げて行くと…ありました。
駅から羽根木公園を隔てた小田急線沿いの住宅地代田4丁目の一角。ストリートビューで擁壁やブロック塀が現存している事を確認、現地へ行ってきました。
大学の帰り道、不安げに歩くルリ子とその同級生ヒロミ。
ルリ子とヒロミの後ろ、ブロック塀下部の透かしブロックの紋様で確認することが出来る。
両脇の住宅はほとんど建て替わっているが擁壁や塀などがほぼそのまま残っている。(見切れているが右側の住宅は当時のままだった。)
撮影ポイントから下り方向は若干雰囲気が変わっている。一番左端のお宅の擁壁部のみそのまま。
ルリ子が倒れこむ擁壁はブロックの気泡を検証していけば位置を確定できるかと思ったが表面の風化や汚れもあり確定できなかった。なんとなく近い雰囲気のところで。(あながち間違いじゃないような…)
先述の書籍はまだまだ未到達のロケ地に関する記述があると思われるのでこれからも読み込んでいこうと思います。とりわけ旧1号編ではゲバコンドル決戦地など判ると嬉しいのですが…この膨大な資料をまとめ上げてくださった堤氏はじめ編集に携わった皆様、今日まで資料を残していてくださった梅田味伸氏にはこの場を借りてあらためて感謝申し上げます。
ちなみにと言うとなんですが今週末の7日(日)は内田所長の命日ですね。
はじめまして。ずっとROM専でしたが、いつも楽しく拝見させていただいてます。
返信削除「仮面ライダー1971~1984」、わたしも購入しました。
第一話の制作予定表に驚き、のけぞり、同時に「これでこのシーンのロケ地も判明するなぁ」などと考えました。
さっそく現地を訪れられたんですね。擁壁だけ見ると、撮影時の雰囲気がまだかなり残っていますね。
これで第一話が完全に解明できて、何といいますか、我が事のように嬉しく感じます。
これからも更新を楽しみにしています。時節柄、ご自愛くださいませ。
さぶろう様
削除いつもご覧頂きありがとうございます。
実のところ1話においてはまだモヤモヤしている部分がありまして、あの予定表に氷川という書き込みがあり、恐らく奥多摩の小河内ダムのやや下流の氷川だと思われるのですが緑川博士を後ろに乗せるシーンの一連が撮られていると思われますが拙ブログで安易に生田スタジオ裏では、と定義しましたがそのシーンもどうやらその氷川のようですね。
後は蜘蛛男初戦の場所もイマイチ特定しきれていないでいます。
この後もできうる限りそれらも追い求めて行こうとは思っています。
またシリーズも順を追って続きますので今後とも拙ブログを宜しくお願いいたします。
V3ロケ地大百科ばかりではなく、こちらもブログ更新してください。
返信削除昨年12月からまだないですよ。楽しみにしていますので宜しく
お願いします。