2019年8月20日火曜日

平尾中央通り

小川自然研究所へ向かう本郷と滝。(第69話)
通りの脇の空き地からススキ越しに撮られたこの道は稲城市の平尾住宅下を通る平尾中央通り、稲城市立第五保育園前の交差点辺り。この通りはバイク走行シーンで度々使用される道でこの69話と同時製作の68話ラストカットでも同じ場所が登場する。撮影当時から近年までこの道の先は曲がりくねった古い道に続いていたが若葉台方面へ真っ直ぐ抜ける新しい道が作られている事もありここ10年で大きく変貌してきている。
イカデビルを倒し去っていく本郷。(第68話)
雑木林に囲まれた道を走るシーンで映り込むものは電柱程度しかないがこのカット最後の方に先述のシーンで映り込む同じ看板があり、同一の道だという事が分かる。
本郷の後方は突き当たりのようにも見えるが右にカーブして坂浜方面へ抜けていた。対比の写真で分かるように雑木林が無くなり道が真っ直ぐ抜けている。この先は2019年8月の時点ではまだ工事が途中で完全には抜けていない。
 本郷の後方、上記のカットでも映っていた「(株)黒田土木」の看板。現在そこには信号が設置され、第五保育園が建っている。ロケ地とは直接関係無いが看板の黒田土木は平尾の旧家だった黒田家が営んでいた造園会社で当時は看板に矢印もあるように平尾外周通り沿いに在ったが現在は宅地になり存在しない。
 左に映りこんでくる現存する擁壁は平尾住宅1号棟の敷地。
 ギラーコオロギを倒し去っていく本郷。(第69話)
先と同じ平尾中央通りではあるが通りの始点である津久井道寄りで本郷後方の小高い丘は現在の新百合ケ丘駅近くで川崎市立麻生中学校が建つ辺り、エンジ色の屋根のアパートらしき建物2014年頃までは現存していた。その左の間地ブロック擁壁には現在マンション、シーズンアリーナ新百合ケ丘が建つ。
 ラスト近く、右側に映り込む民家が現存。

小川自然科学研究所

本郷の先輩でショッカーに操られる事となる小川の務める小川自然科学研究所は多摩市連光寺にあった旧林野庁鳥獣実験場の標本館が使われていた。この建物は大正8年頃に建てられた洋館で直近にある旧多摩聖蹟記念館と併せてライダー10話35話やバロム116話などの撮影に使われていた。当時の建物は1996年に解体されてしまったが管轄は当時と異なるもののほぼ同じ位置に当時の意匠を踏襲した建物が建っている。
 本郷の背後の木々の先には実験場の関連建物に加え、林野庁の多摩宿舎が数棟建っていたが2016年頃に解体され現在は更地になっている。
屋根に登るギラーコオロギ。改修された同じ建物じゃないかと錯覚するほどに旧館のイメージを残す。
変身後はおばけマンションへ場所を移す。
特筆すべきは研究所内のシーンでは実際にここの標本展示室が使用されているのが確認出来る事だろうか。
この部屋が実際の標本館内での撮影で展示されている標本は作り物ではなく「連光寺村御猟場」調査の為に集められたものだと思われる。
「聖蹟と鳥獣」(2001)発行:パルテノン多摩より。ほぼ上の劇中シーンと同じアングルで撮影された展示室の様子。手前の鹿の頭こそ写っていないが展示ケースの配置、壁の掲示物(2点の左右が変わっているが)も同じものだと思われる。

2019年8月19日月曜日

柿生発電所

アジトから逃げてきたという小川の案内で解毒剤があるという場所へ向かう本郷
アジトの外観は川崎市麻生区黒川にある柿生発電所。ここは川崎水道を利用した小さな水力発電所でライダーに使用されるのは34話に続いて2度目。中央の円筒形の構造物(タービン?)をはじめとした設備は90年代に水道管の耐震工事の際に建て替えられていて配置こそ似てはいるが細かく見るとすべて入れ替わっているのが分かる。
流石に撮影された敷地内には立ち入れないのでフェンスの周囲の隙間なんとかアングルを合わせてみたが…

2019年5月27日月曜日

並川博士邸

プラノドンに操られたエミの仕業により警察に逮捕された一文字だったが、FBI捜査員である滝の警察への働きかけにより釈放されることとなった。
警察幹部と滝が訪れていた並川博士の邸宅外観はプラノドン初戦が撮られた元町公園プールの近くにあった政治家、藤山愛一郎邸が使われている。現在は別の一般住宅になっている。
 エミの後方、道路境界から少し敷地に入った位置にある電柱が往時を偲ばせる。
 滝の背後に見えるコンクリート塀が残っていた。当時は映像を見ると表面を削る、いわゆるビシャン仕上げと呼ばれる意匠だったが現在はモルタルで押えた表面を櫛で引く櫛引仕上げにリフォームされている。隣家側の裏面は当時のままビシャン仕上げのままだった。
塀の向こうの敷地は当時からお寺なのだが70年代に建て替わっていて撮影時は更地だったか仮設の時期だったようで映像では車が駐車しているのが見える。その先には米軍の施設だった瓦屋根の大きな建物が確認出来るのも当時の住宅地図通り(手元にその地図のコピーがあるが個人名や電話番号まで記載されているので掲載は自粛します。)。余談だがその米軍施設は現在モルモン教のチャーチで、信者である女優の不倫相手との逢瀬の現場として知られている。
大正時期に流行ったような和洋折衷の意匠を持つ邸宅で、当初元町界隈にあった外人住宅の一つかと思われたが映像から読み取れる情報を元に航空写真と住宅地図を調べた結果恐らくここだろうという結論を得た。
古い住宅地図の記載では「藤山愛一郎」との記載があるが一般的には港区白金の現在のシェラトン都ホテル東京が建つ敷地にあった邸宅が愛一郎の自宅だとされるので同姓同名の別人というのも考えられなくはない。(そちらの白金の邸宅は拙ブログで取り上げるのは少し先になるが75話でも使用されている。)
ただ、愛一郎は衆議院議員時代は神奈川1区から出馬しており、その為の別邸だったのでは?と推察している。
外観の写真など何かしらの特定を裏付ける資料を引き続き探したいと思います。

資料提供に加え特定に至るまで多くのご意見を頂戴し多大なるご協力をいただいたコロンボさんには感謝申し上げます。

2019年5月5日日曜日

環八通り

「日本本土を縦断している幹線道路はいたる所で原因不明の陥没を起こし交通は大混乱を起こしています。」
地獄サンダーの人工蟻地獄により国内の交通が麻痺した事を伝えるニュース映像は何かの報道映像か他作品から流用したと思われる映像が2カット映る。
片側4車線の広い道路で中央には高速か何かの橋脚、反対は緑が生い茂っているように見える。
ここは環八東名入口の交差点に架かる歩道橋から西側、東京IC上り出口付近を捉えた映像だと思われる。橋脚はのちに補強工事でひと回り太くなり一部に旋回用道路の位置が現在と異なるようだ。画面右側の緑は砧公園のもの。劇中のカメラ位置だとのちに出来た案内標識で見通せない為少し南側にずれて撮影した。
2カット目は片側3車線が渋滞し奥には歩道橋が確認出来る。対比で添付したキャプチャ画像だと分かり難いがBlu-ray映像だと歩道橋の傍に「日産教習所」の看板が確認出来る。これは世田谷区岡本にある現在の「東京日産ドライビングカレッジ」の物だろう。撮影された場所は先のカットの場所から南に5、600mほど離れた瀬田交差点から北向きに環八通りを捉えたものだと思われる。教習所の看板は現在マクドナルドとハウジングセンターになっていた。
この2カットは長らく特定出来ないでいたがオフ会の際に参加者に相談したところいともたやすく解析してくれた。ご助言いただいたなびすこさん、ブログ「ロケ地街案内」のモリリンさん他、オフ会参加者の皆様どうもありがとうございました。

2019年2月28日木曜日

マンションニューランド

塀の上から飛び降りながらライダーキックをするナオキとミツル。ライダーごっこに興じる二人にライダーキックは日ごろ鍛えている仮面ライダーだからこそ出来るんだと諭す本郷と滝。
当時、ブームの加熱で社会問題にまでなっていた「ライダーごっこ」を当のライダー本人が抑制すべく台本に組み込まれたシークエンスである。
場所は本郷の自宅として登場する定番ロケ地マンションニューランド。
 二人がジャンプする背後には隣接する敷地にあったブロック塀が映るが数年前に立派な邸宅が建った際に消失。
 撮影に立ち寄った日がちょうど粗大ゴミの日だったようである。
 隣の敷地は間地ブロック擁壁の上にさらにコンクリートブロックによる増積擁壁。。
 本郷の背後の大谷石の擁壁はニューランドのもの。

2019年1月7日月曜日

採石場

スイスアルプス。FBIのピエールが潜伏するアジトを探すアンテナを備えたショッカーのビートル。
造成地のような場所で山の稜線が僅かに映るのみでヒントが無くお手上げだった。続く68話のイカデビル戦と同じロケ地だろうというところまでは推測出来たがその場所が特定出来ないでいた。安易に頻出の青梅の金本石材かと思ったが稜線がまるで一致しなかった。行き詰まってEROOYAJI氏に協力を要請、青梅周辺の採石場から順に検証範囲を広げくまなく見ていく事になった(氏に丸投げで筆者はほとんど何もしてませんが…)。調べていくと変身忍者嵐で何度か使用されている採石場と同一という事が判り確認するとライダーでは映らなかったアングルが多数含まれるためもう少し広い範囲の周囲の稜線、敷地内の位置関係の確認のテキストとなった。
結果的にEROOYAJI氏が虱潰しに見ていった採石場の一つ、愛甲郡の某採石場だと特定出来た。
調べると60年台後半から掘削の始まったその採石場は現在までに山ひとつ消えるほど掘削されてその役目を終え、現在は建築残土置き場に変わっていた。掘削が始まって間もなかった撮影当時はまだ山の原型を留めていたが、その後の掘削でその撮影していた地盤がすっかり消失してしまっているのだ。この67話で言えばビートルの走っていた場所は現在は空中という事になる。同じアングルで写真を撮ろうと思ったらドローンでも用意しないと叶わないのでとりあえずなんとか撮影できる場所は無いかと採石場の周囲を一周してみたがどこも見当たらず…別件で訪れたそこから3kmほど南に行った鳶尾山の中腹から同じ稜線を捉えてみた。適度に標高があり同じような山並みになったと思うがいかがだろうか。
因みにこの稜線は厚木の北に位置する以下の山になる。
時は高度経済成長期、川砂利の建築用資材として伸びる需要に全国で川底が露呈する事案が多発。昭和43年に川砂利採取の法規制があり山を崩して砂利を採取する手段に切り替える業者が増えた。この採石場もそんな一つで42年から掘削が始まり日に日に地形が変わっていき、数年でここにあった山(屋形山)が一つ姿を消す事になる。残念ながら肝心のライダーや嵐に使われた場所は撮影後数年のうちに姿を消してしまったようだ。同社のHPによると現在は掘削を終えていて建築残土の処分場として使用されているようで再び山に戻っていくのかもしれない。

なお、この採石場に関しては引き続き68話の検証の際にもう少し掘り下げていきたいと思う。

情報内容の正確さを求める為に記事の差し替え、追記等を行う場合があります。

自己紹介

自分の写真
仮面ライダーの全てのロケ地を自分の目で見る旅の途中です。 当ブログは元の作品の権利、肖像権を侵害する物では無く、作品を120%楽しむ為の一つの手引きとして筆者の研究調査成果を提示するために一部"引用"として元映像を使用させていただきました。作品の権利は東映株式会社様にあります。