失踪した滝を探してヘリの基地を訪れる本郷。
このヘリポートは実際に空撮に使用されたヘリを所有する川越の日本農林ヘリコプター川越基地。それまでも空撮シーンに度々その社名が映り込んでいた同社が72年2月に運用を開始した新しいヘリポートで、以前は調布から発着していたので至近の生田周辺で撮影するには都合がよかったが川越に移転したことにより着陸シーン(先に紹介した灌頂院)も基地周辺で撮られたと推察する。以下は75年の航空写真と現在の対比。灌頂院と基地がいかに近かったかが判る。撮影では浮上してすぐに降下したんだろう。同社は農薬散布が主な業務だったため需要の低下とともに91年にエースヘリコプターと社名を変更、その後10年ほどで廃業し跡地は売却され宅地となった。田んぼの真ん中に密集して住宅が集まっているのがわかる。
現在はこのようにほぼ住宅。アングルを合わせようとするとまともに民家を正面から撮ることになってしまうので若干奥行きのある通りで撮影。本郷の後ろの駐機庫の壁面にある鶴をかたどったようなマークは日本農林の社章。
当時ヘリポートだった区画を出ると未だ田んぼも多く滝が飛んでいた時のような空間が広がる。
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