2018年5月15日火曜日

多摩サーキット

子供を拉致したショッカーの車を追う本郷。
先の平尾住宅の外周道路のシーンから辿り着いた先は何度か紹介している稲城市平尾にあった多摩サーキット。
車が停まった辺りは恐らくコース外で敷地の西側の道。現在は道こそ残っているが植林され雑木林となりかなり道幅も狭い。
変身以降はコース内に場所が移ってくる。以前にも書いたが起伏のあった土地をグラウンドと使用するため大幅に削り平らになっている事と残りの余地が植林され雑木林になっているため見通せる範囲で方向を合わせた写真となっている。

過去にも何度か紹介している定番ロケ地だが今回は少しばかり趣を異にしている。劇中で行き止まりの演出として使用されているコースの真ん中に枕木を数本埋め込んだような柵。最初はダートコースの仕切りか何かだと思っていたが調べていくと次のような事が判ってきた。ライダーの撮影が始まったのと同年の昭和46年によみうりランド近くにこことは別に新多摩サーキットが完成。そちらの使用が開始されたのを機にこちらの旧コースは閉鎖されたのではないだろうか。コース機能移転の正確な時期が判らないのでなんとも言えないがライダーや魔女先生で生田スタジオが撮影に使い始めた時点で既に使われていなかった可能性もある。伝え聞く当時の生田スタジオの撮影では道路等の撮影使用許可を取らずにゲリラ的に屋外ロケを行い時には警察に止められることもあったという。一概には言えないがここのコースでの撮影も周囲に民家も少なかった事から地権者に許可を取らずに撮影していたことも考えられる。劇映画撮影以外にもコースの存在を知る市井のライダー達が無断で走行していた事も考えられる。言ってみれば無断でコースに侵入する輩が絶たないので止むを得ずコースを塞ぐ為に枕木の柵を打ち込んだんではないだろうか。コース内が映るカットを見ると何箇所も柵がコースを塞いでいて車やバイクが走ることを拒んでいるようにも見える。その証拠にライダーでもこの時期を境にほとんど使われなくなっていく。もう一つここが使われなくなっていく理由の一つに47年にこのコース敷地前に稲城第2中学校が開校する。このシーンで時折写り込んでいた複数のプレハブが恐らくその現場事務所だと思われ、ライダー翌年のV3第26話でこのコース内での撮影だと思われるシーンではすっかり完成している校舎が映っている。

また後半でショッカーの作戦を知った本郷が太陽ビルに向かうシーンでサーキットの北側、現在は都立若葉総合高等学校前あたりで撮影されている。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    生田作品後期ではゴレンジャーの剣道仮面の回でも登場しますね。映像では写りませんがスチールで剣道仮面と戦ってる所の後ろに柵を確認出来ます。

    また富永オートは別の場所でよろしいのですかね?

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    1. 匿名さま
      コメントありがとうございます。
      ゴレンジャー73話確認してみました。おっしゃるように剣道仮面初戦は多摩サーキットのようにも見えますが一致しない要素も幾つか見受けられ、細かく検証してみないと断定出来ないかもしれません。
      トミナガオートランドは稲城市長峰に在ったモトクロスコースですね。
      また何かお気付きの事がありましたらお知らせ頂けると幸いです。

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