2021年2月20日土曜日

晴海第8倉庫【旧 鈴江組倉庫 晴海埠頭営業所】

ライダー隊本部にショッカーからの伝書鳩が届き、本郷に宛てて地獄大使の処刑に立ち会えという首領の声が流れる。
指定された晴海第8倉庫へ向かう本郷。
本郷が走ってきたのは実際の晴海埠頭の岸壁。埠頭の突端(現在の晴海客船ターミナル方向)から走ってきている。待っていた戦闘員に本郷が連れて行かれるのは現存しない晴海埠頭1号上屋(日本通運)。「ー3」という街区表示が見切れるが現在の区分では「晴海5−4−3」、現在は東京オリンピックの選手村を前提とした高層マンションHARUMI FLAGが建つ。その様子を伺う滝が隠れているのは岸壁沿いに複数並んでいたジブクレーンの足元。
倉庫へ侵入するシーンは先と別の建物、鈴江組倉庫(現 晴海コーポレーション)に移動している。此処もオリンピックに合わせて解体の煽りを食うかと思ったがリノベーションの計画も出ているようでオリンピック後の動向に注視したい。




脱出した滝と地獄大使が隠れたのは1号上屋の南西側にあった野積み場。大量に積まれている木材は東京湾の埋め立てに使う矢板だろうか。
アジトの倉庫を脱出しバイクに乗る本郷
本郷の横には埠頭に引き込まれていた東京都専用貨物鉄道晴海線の貨車が確認出来る。
脱出した滝と地獄大使を追う本郷に謎の怪人が襲いかかる。
本郷が走ってきたのは最初に連れ込まれた1号上屋の前。
本郷の背後に見える紅白の煙突は豊洲にあった東京ガスのものか。
筆者がロケ地を回り始めた2009年ごろはまだ鈴江コーポレーションの倉庫も現役で使われており、作業していない時は建物近くまで寄って写真を撮る事が出来たが気づけばオリンピックが決まり倉庫は囲まれ、空き地だった1号上屋付近にはマンション群が建ってしまった。今回、検証に使用した画像の一部はまだ倉庫に近づける頃に撮っていた物を使用しており、現在此処まで近づく事はできない。
鈴江の倉庫の保存が決まった事は嬉しいがこの記事を書いている現在(2021年2月)、未だオリンピック開催も危ぶまれた状況のままロケ跡地に近づけない日々が続いている。オリンピック開催はともかく早く跡地に近づける日が来て欲しい。

なお、劇中で首領が宣言していた地獄大使処刑の日である9月30日はこのエピソードの実際の放送日。観ていた子供たちはドキッとしたに違いない。
出典:仮面ライダー 第79話「地獄大使!! 恐怖の正体?」毎日放送/東映 1972年9月30日放送

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